株式会社フジみらい

今回はフジみらいで発注者支援業務を築き、拡大させてきた住瀬常務と、その住瀬常務の背中を追いかけ新規分野へのチャレンジを続けてきた藤原チームリーダーが登場してくれました。長きに亘って「発注者支援業務」に携わっているふたりから、仕事の魅力を掘り下げていきます。

住瀬 哲也(常務取締役、46歳/右)

[ 経歴 ]
・平成11年3月にフジみらい入社。
・平成13年3月まで徳島県の施工管理(※)に従事(発注者支援業務)。
 ※施工管理…各種土木工事が適切に進行しているかを管理する業務。
・平成13年4月から国土交通省 四国地方整備局 那賀川工事事務所(現・那賀川河川事務所)で勤務(発注者支援業務)。
・積算、工事監督、技術資料作成を経て平成22年4月から主に管理技術者として従事。

藤原 孝裕(技術4課[PPP]チームリーダー、41歳/左)

[経歴]
・平成19年10月にフジみらい入社。
・平成21年3月まで技術資料作成等(発注者支援業務)、社内技術課(測量・設計)に従事。
・平成21年4月から国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所 徳島国道出張所で勤務(発注者支援業務)。
・平成22年4月から住瀬常務と入れ替わりで国土交通省 四国地方整備局 那賀川河川事務所へ(発注者支援業務)。
・平成30年4月から国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所へ(発注者支援業務)。
・令和元年8月から同事務所で河川の事業監理業務(PPP(※))に従事。
※PPP…パブリックプライベートパートナーシップの略。官と民がパートナーとして事業を行う、官民の新しい協力形態のこと。

タウトク )フジみらいに入社したきっかけと、仕事のやりがいを教えて下さい。

住瀬:ここに入社する前、徳島県内の建設会社で県内外の公共工事の現場代理人(※)をしていました。現場では国交省や日本道路公団(現NEXCO)の技術員の方とやり取りをする機会が多かったのですが、その方が発注者支援業務を通じて官(行政)と民(業者)を繋ぐ仕事をしていると聞き、そこで初めて「発注者支援業務」という仕事があることを知りました。担当の技術員さんは国交省等の職員さんに技術的な提案をしていて「すごい、こんな仕事があるのか!」と感心しました。

ちなみに発注者支援業務とは、公共工事の発注に必要な資料作成や工事の積算、検査、施工管理などの業務を発注者の職員さん(公務員)に代わって行うことです。私の中でどんどん発注者支援業務に興味が湧き、技術員の方に話を伺っていると「住瀬さんは支援業務に向いているよ」と背中を押してくれました。そこから、地元で発注者支援業務をしている会社を探しました。

それで見つけたのがフジ設計(現フジみらい)でした。その時は年度の途中ですぐに配属可能な部署がなかったようですが、諦めずに「仕事が出来るまで待ちます!」と粘ると、それから数カ月後に「新しく支援業務を受注できた」と社長(現会長)から連絡をいただきました。「ぜひ私にやらせてください!」と二つ返事で入社を決めました。すごく嬉しかったのを今でも覚えています。

この仕事のやりがいは、発注者である公務員の方からも、工事を請け負う建設会社や測量・設計等を請け負う建設コンサルタントの方からも頼りにされることです。

国家公務員の方には転勤がありますが、私たち発注者支援業務に従事する技術員は徳島に根差して仕事が出来ます。だからこそ、この道、この地域のエキスパートとして仕事を極められるのです。しっかり知識を付け経験を積めば、発注者であるお客様から頼りにされる存在になれます。公務員の方の引き継ぎ資料の中に「ここは住瀬さんに聞け」と書かれている時には、本当にありがたく思います。人から認められるのは嬉しい。 最近では「フジみらいの技術員にすごいのがおるらしいね」「PPPの藤原くんがすごいんよ」など、社員の良い噂を聞くのが私の楽しみになっています。

藤原:住瀬さんが那賀川河川事務所を出てから10年ほど経ちますが、未だに職員さん等から住瀬さんの名前が挙がることがあります。それだけ信頼されているということで、まさに「ミスター支援業務」とも言うべき方なんですよ(笑)。
※ 現場代理人…建設工事を受注した事業者の代理として工事現場を統制し、施工管理や事務処理などを行う人のこと。

タウトク ) 藤原さんはいかがですか?

藤原:私は就職活動をしていた頃から発注者支援業務は知っていましたが、「土木の会社に入って大きい物を造りたい」という思いが強く、造る側の建設会社に就職しました。現場代理人等の仕事をしながら必要な資格も取得し、発注者支援業務も将来的には視野に入れていました。国の公共工事に携わったとき、監督支援業務に従事する技術員の方の仕事を見て、受注側ではなく発注側で仕事をしたいという思いが強くなり、思い切って退職を決めました。

それからは住瀬さんと同じように支援業務が出来る会社を探し、フジ設計(現フジみらい)を選びました。他にも何社かある中でここを選んだ理由は、今でこそ県外にも展開を進めていますが、当時はここだけ地元密着で他県の仕事をしていなかったからです。父が転勤族だったこともあり、私は地元に根を下ろして暮らしていける会社が良いと思っていました。

最初に勤めていた会社では「受けた工事を最後まで完成させること」がやりがいでした。今は「大きい事業そのものを動かしたり、最先端技術と最大級の事業に携われること」と、大きく変化しました。また、地元に仕事を通じて最大限に貢献できるのもやりがいです。

タウトク ) 仕事の中で、今までで一番印象に残っている出来事を教えて下さい。

藤原:豪雨や台風のときには河川の状況等を把握し、地域の方の身の安全を守るよう水防に関わる仕事もあるのですが、いつ災害が起き、被害が出るか…とピリピリした雰囲気の中、情報をいち早く入手し的確に流す。人の命を守るということにリアルに関わり、使命感、責任感を強く感じた瞬間でした。

住瀬:平成26年・27年・28年度と3年連続で、国土交通省 那賀川河川事務所から優良業務と技術者表彰を受賞したことです。3年連続は全国でもなかなかないと聞くので、何ものにも代えがたい喜びです。この賞は代表して管理技術者が受賞するため、私の名前での受賞になっていますが、藤原くんをはじめ、素晴らしいメンバーが一体となり仕事に取り組んでくれた結果です。このときのメンバーとは今でも「那賀川プライド」で繋がっています。

タウトク )ではここで、お互いの尊敬するところを教えて下さい!

住瀬:藤原くんは何でもできる人で、コミュ力抜群。しかも、若手に熱い思いを語れる男です。これができる人はなかなかいません。そこが大好きなんです。私は、仕事は熱さだと思っています。仕事をする以上、思いを込めた仕事をしなければいけません。

今、藤原くんにはフジみらいが初めて受注したPPPの仕事に取り組んでもらっていますが「新規業務は藤原!」というほど私は信頼しています。お客様から絶対に高評価をもらえる頼もしい存在であり、同じ思いを持った自分の分身だと思っています(笑)。いつもパワーをもらっています。

藤原:住瀬さんは“一緒に”仕事をしたい方。すべての面で尊敬しています。どんなことでも必ず判断してくれ、答えをくれる。あと、何に対しても熱い!仕事はもちろんですが、人に対しても熱いです。「この仕事はおまえしかおらん!」と口に出して言ってくださるから、私もその想いに応えようと奮い立ちます。必要としてくれるのは嬉しいですね。でも、その期待にまだまだ応えられていない自分がいるので「もっともっと」と、向上心を持って取り組みます。

タウトク ) それではこれからの目標、目指す道を教えて下さい。

住瀬:今は自分自身の技術力アップや評価以上に、部下の成長がすごく楽しみです。若い子の成長が自分の喜びであり、彼らが活躍できる場を作っていきたいと考えています。今年も新規業務を受注できたのですが、まだまだ業務の拡大を目指したいです。社員にはその現場で大いに暴れてほしいですね!

藤原:私自身はまだまだ満足のいく仕事ができているとは思っていないので、まずは自分自身の成長です。そして、自分よりも若い社員たちに自分の失敗も成功も見てもらって、何かを感じ取ってもらいたい。それが若手の育成にも自然と繋がっていくと思っています。

住瀬:今、藤原くんには支援業務の中でも難しい仕事を担当してもらっています。でも、技術者としてレベルアップできる最高の現場だと思います。

藤原:こんなチャンスをいただいて、ありがとうございます。でも、自分で納得したらそれ以上の成長はないと思うので、納得せずにそれ以上にならねばと思っています。目指すのは、住瀬さんのように部下のことを思いやれる人間です。

タウトク ) では最後に、おふたりが一緒に働きたいと思う「若手」はどんな人ですか?

藤原:当社では経験・資格は不問で若い人を積極的に採用しています。土木経験者に越したことはありませんが、技術が学べる研修体制を作っているので、少しでも興味が湧き、経営理念に共感できる方はぜひ来てもらいたいです。フレンドリーで良い先輩たちばかりです。その環境の中でもそれに甘えず、プロ意識を持って働ける人と一緒に仕事がしたいです。

住瀬:フジみらいの根っ子は経営理念にもある「考えろ、やってみろ、みんなのために」です。どの社員にも腹に落ちている言葉だと思いますし「フジの心」、根幹にあるものはこれだと感じています。この言葉に共感でき、実践できる人と一緒に働きたいです。

タウトク) ありがとうございます!

  • 2020年9月号

    師弟関係

    フジみらいで「発注者支援業務」を築き上げてきた技術者に迫る

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