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2020年7月号

 未経験(ゼロ)から技術者(プロ)の育成を目指す!
社員がともに成長する、「心」と「技術」の研修

 フジみらいでは3年前から若手の採用に力を入れ始めました。今回は、若手未経験の社員が技術者への道を歩む最初のステップ「社内研修」について深堀りします! 講師を代表して6名の方にお話を伺いました。

未経験から技術者を育てる「ゼロ育」の背景とは

 少子高齢化に比例して建設業界でも年々人手不足が深刻化し、特に建設の若者離れは顕著です。その一方で自然災害が毎年猛威を振るい、復興事業や国土強靭化によって公共事業は拡大しています。フジみらいでは、土木の経験者や有資格者を中心に中途採用を続けていましたが、土木技術者自体が少ない状況下で人を採用することが年々困難になってきました。建設の若き担い手が減少の一途を辿る中、「技術者の採用が難しいなら育てよう!」という考えにシフト。3年前から新卒や若手未経験の採用へ舵を切りました。
 フジみらいの経営理念では「社会インフラの公益支援事業で、積極的に課題に取り組み、安全・安心で豊かな社会づくりに貢献する」ことを使命と謳っています。技術者をゼロから育てることは、土木業界の課題である“後継者不足、建設の若者離れ” にも繋がります。こうした背景から「ゼロ育」が生まれました。

従来のやり方を抜本的に見直し、「研修」を「仕組み」へ!

 新卒や若手未経験の採用に切り替えるにあたり、同時に進めたのが社内の研修制度の見直し。それまでも配属先に合わせた研修の時間を設けることはあったものの、体系だった「研修制度」ではありませんでした。まずは基本的な土木用語からはじまり仕事で使うスキル(土木の知識や測量・設計、パソコンなど)を中心に基礎的な研修の構築に乗り出しました。中途なら1~2カ月、新卒なら約3カ月の間これらの基礎を社内でしっかり身に付けてもらい、研修後にそれぞれの現場に出て、実践・現場で専門性を学ぶOJT へとステップアップしていきます。

多方面の経験を積んだ社員が講師!

 研修の講師を勤めるのは全員フジみらいの社員。今回誌面に登場してくれたのは、社内研修や資格取得に関わるメンバーが中心となっています。

 土木技術(力学、橋)担当の加賀 晃次さんは、長年の技術者経験を活かし、力学や構造物、専門とする橋や資格取得の勉強会などを担当しています。江﨑会長の「心と技術を育てたい」という言葉を聞き、これまでの技術者人生の中で初めて聞く言葉に素直に「オモシロい」と感じたそう。そんなフジみらいの理念に共感し「若い社員たちに人間力(心)も学んでほしい」と、研修では自分自身の経験を織り交ぜて話すことが多いといいます。「信条は生涯現役、生涯青春。何歳になっても好奇心を持って、新しいことを吸収することの大切さを伝えたいです」。

 土木技術・監督担当の喜多 薫さんは、一番身近な先輩として若手から慕われる存在。研修で意識していることは「興味を持ってもらえるように面白おかしく伝えること」。専門用語を身近なものに置き換えて例えるなど独自の教え方が人気で、「喜多さんの研修は分かりやすいしオモシロい」と若手も口を揃えます。「興味を持ってもらえると、あとは自分で勉強するようになります。そのきっかけ作りが自分の研修です」。

 河川技術・測量担当の笠間 文雄さんは、フジみらいの技術部門を支えてきた縁の下の力持ち。研修では「まず自分で考えてやってみろ」と投げかけ、「やってみて分からないときに、その後どう先輩たちに自分からコミュニケーションを取って学んでいくか。仕事ではそのやり取り(コミュニケーション)が一番大切ですから、そこを学んでほしい」と語ってくれました。

 PC研修担当の林 健さんが心掛けているのは、一人ひとりの理解度、スキル、進度に合わせた細やかな対応。研修コンテンツの中でも特にPCは人によってスキルや進度がまちまちな分、あえてそれを活かした個別対応と分かりやすい評価をフィードバックすることで、本人のやる気や意欲を刺激する工夫をしています。PC以外にも日常生活で必要な対人関係のスキル、上司や同僚と円滑に仕事を進める上での付き合い方などをアドバイスすることもあるそうです。

 社会人基礎・ビジネスマナー担当の講師は相原 由香里さん。前職のサービス業での経験を活かし、研修は「大きな声で発声練習」から始めます。挨拶ひとつをとっても「何のためにするか」「ちゃんと相手に伝わったか」という視点を意識させ、人とのコミュニケーションの土台づくりをしっかり伝えます。また、研修の節目節目で研修生が自分で考え、自主性を育むための問いかけをしたり、社会人としての姿勢を都度確かめる機会を作っています。

 研修責任者の湊 克美さんは「この3年で若い人をたくさん迎え入れてきましたが、会社の雰囲気も良い方向に変わり始めています。若い人の存在により、先輩たちも負けていられないという気持ちが芽生え、会社全体が活性化されています。若い人は素直で、吸収が早いですね! 人間力というのは、人と接することでしか学べません。人を通じて学ぶことです。おかげさまで当社はお客様から評価をいただいていますが、これは「社員」を評価してくださっているということです。研修ではここにいるメンバーをはじめ、本社も現場も含めたくさんの人間力が高い先輩社員が講師として関わってくれています。研修段階から様々な先輩たちと関わり、先輩たちの背中を見てフジイズムというマインドを学んでほしいと願っています」と締めくくりました。

先輩社員も学び、一緒に成長する「共育」

  社員が講師となって若手社員に指導することは、講師側の社員にとっても多くの学びがあります。自分の知識や経験を人に伝えるとなると、自分の「当たり前」を破ることからスタートです。「何をどう伝えれば理解できるか」「これが仕事に繋がるイメージができるか」など講師自身が悩むことも少なくありません。また、研修中に集中していない人がいれば、その人に注意するだけでなく自らも反省します。「テキストを読む時間が多かったな」「グループワークやロープレをして考える時間を増やそう」など自分が改善する方法も出来る限り考えます。
 現場の社員が専門の技術研修を実施することもあります。若い社員にとって、配属前に現場の先輩の生の声を聞けることは大きな財産となります。若手社員が増えたことにより、会社全体に若手を育成する風土が広がりつつあります。
 一方で、先輩たちが若手社員から教わることも多いといいます。気持ちの良い朝のあいさつに始まり、何事に対しても明るく前向きに取り組む姿勢やひたむきさ、一生懸命さなどフレッシュな風を職場に吹き込んでいます。そんな若手の姿勢を見て、先輩たちも日々の自分を振り返るきっかけになっています。

 最後に「将来的には、何人でも受け入れられる研修の仕組みを作りたいと思っています。建設業界の技術者育成において広く貢献できる会社になりたいと願っています」と湊さん。これからも常にチャレンジを続ける会社の精神がここにも息づいています。研修制度も今年で3年目を迎えますが、1年ずつ積み上げてきたものを「もっと実践に活かせる研修に」「もっと身につく研修を」と、誰ひとり現状に満足することはありません。これからも社員が共に協力して、どの段階の社員にとっても学び、育つ、フジみらいの「共育」は成長を続けます。

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